小学校時代の勉強机をリメイクしてみた



開墾戦(いくさ)が一息ついたところで今回から家の中にメスを入れていきます。移住してからありがたい事にこれまで周りの方々からいろいろなモノを頂きました。その中で相方さんのご親戚や僕の父親から譲って頂いた工具、今後の家具作りに欠かせないアイテム。写真に載っているのはその中の一部。





また、この家のオーナーさんは10年近く前まで近くの山でとある商用施設を経営されていたらしいのですが、そこの倉庫で今は埃を被っている当時使われていた物品や資材は自由に使っていいとの事なので、今後はここにあるモノたちを使っていろいろDIYしていきます。




そこで記念すべき第一回目に選んできたものは…(おそらく)食堂用に使っていたテーブル!




黒パイプの脚がレトロでいい感じ。
これはこれでいいのですが、今回は相方さんが小学生だった頃使っていた勉強机の天板に替える事にしました。


リメイクのきっかけ


それはこの家に移住する前、相方さんの実家で居候させて頂いていた時期にお母さんが物置の要らないものを焼却処分するということで真っ先に白羽の矢が立ったのがこの学習机でした。(※その時はブログで扱うネタになるとも考えてもいなかったので写真なし。画像はイメージです。)




裏の畑で机を解体して火に投げ込む直前、それまで神妙な面持ちで作業を見ていた相方さんがポツリ。

「…この天板、買うと結構するから持って行かへん?
「お、おぅ…

てっきり子ども時代を思い起こし感傷に浸っていると思っていたので思わずそっちかい!と心の中でツッコミをいれつつこの家に運んできたのでした。



作業開始


というわけで、作業開始。ほぼ初めてのインパクトドライバーで四苦八苦。締め込み過ぎてしまったり、ネジ山がなめてしまったりと誰でも最初は初心者さ!と自分に言い聞かせつつなんとか天板交換完了。




引き出しもリメイク


そして天板といっしょに一応とっておいた付属の引き出し。机の天板が引き出しの天板も兼ねていたのでこんな有様。



まずは引き出しの天板作り。倉庫から持ってきた木材の切れっ端を採寸して丸ノコで切断。実は人生初丸ノコ。ド派手な騒音と振動でかなりビビってます。




多少のチグハグ感がでてしまいましたが、初めてにしては上出来。そこはという都合のいい言葉でまとめておいて、次に釘打ち。こちらも人生でほとんど経験無し。何本かは絵に描いたように曲がってしまい、「引き抜いてはまた打ち直しという作業の繰り返し。





次に背面のベニヤの両端に飛び出した側面の板が気になったので





ベニヤ板ギリギリを狙って丸ノコで切断!



これぞビギナーズラック!!
奇跡的に背面のベニヤ板を切ってしまう事なく(軽く擦ってはいますが)ギリギリのラインで切断成功!




気を良くしたまま次のステップへ。引き出しの塗装をサンダーを使って剥がして行きます。こちらも人生初。長時間掛けた振動で手首の感覚に違和感発生(怖 無駄に力も入っていたのでモーターに思いっきり負荷をかけてしまいましたが、こちらもなんとか完了。





塗装でドタバタ


そして塗装へ。今回は玄関の柱用に買ってきたステイン仕上げの木部保護塗料を使用。実は購入前からステイン“仕上げというワードがひっかかっていました。というのも元々僕らはオイルステインを購入する予定でした。オイルステインとは塗膜を作らない含浸して着色する塗料。簡単に言うと色をべた塗りするペンキとは違い、浸透して着色するのでハケ跡も付かず木目がキレイに出るとのこと。ただし塗膜を作らないために表面保護はされないので通常はこの上にニスなどを塗るそうです。しかし今回用意した塗料はステイン“仕上げ”。店員さんに購入前に質問したところ、「この塗料にはオイルステインとともにニスも混合されているので表面を保護しつつもオイルステインの素朴で自然な仕上がりになります!とのこと。なんという魔法のような塗料!外専用とされているけど是非試してみたい!ということで




塗ってみた。
…なにかイメージと違う。オイルステインのような自然なつやなし感も美しい木目感もないべた塗り&テカテカ感。写真では木目のように見える模様は実際はハケ跡です。あの店員さんの説明を鵜呑みにしてしまった無知で無垢な自分を反省しつつ




半乾きの状態で塗装を取ってやろうと擦ってみました。するとニスのテカテカ感が消えつつ部分的に塗装も剥げてまさかのアンティーク感が!とりあえず使い古したような感じになるように微妙に調節しつつ塗装を擦り取った後、

 


全体に蜜蝋ワックスを塗っていきます。蜜蝋とはミツバチが体内から分泌したロウで巣にもつかわれている自然由来成分で木材に自然なツヤを与えつつ保護してくれるそう。木目も美しく引き立ちます。我家の床も数日掛けて全面塗り込みました。




ということでようやく完成。





背面は出っ張りが無くなってスッキリ。




わかりやすくビフォーアフター。
…個人的には、引き出し部分は何もしなかった方がよかったかも…(え




机と合わせるとこんな感じ。イスは相方さんの実家に昔からあったモノを頂きました。こう組み合わせて見ると、なかなか悪くないかも。




こちらもビフォーアフター。こう比較してみると、リメイクしてよかったとだんだん思えてきました。




相方さんが小学校時代に使っていた学習机をリメイクしてこの家で再び相方さんが作業机として使うという某番組のような企画でしたが、パソコンばかり触ってきたデジタル人間で、工具自体扱う事が初めてという僕には当たり前ですが匠のような仕事はできませんでした。それでも見栄えは悪くとも日常使用には問題ないレベルのものができましたし、今後のいい勉強にもなりました。


この後、相方さんの机周りはどう進化して行くのか?
その模様は順次レポートして行く予定です!お楽しみに!

(本文おわり)


本文でもご紹介した僕ら愛用の蜜蝋ワックスです。木材に自然なツヤと潤いを与えてくれます。オススメ。
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